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翻刻
【柱】古今巻四 〇十
たひは書をはたてまつらざりけり
仁平三年五月廿一日/院宣(いんぜん)によりて宇治左大臣東三条
にて学問料の試(し)をおこなはれけり藤原ノ敦経(あつつね)菅原登(すがはらなり)
宣(のふ)同/在清(ありきよ)藤原/敦綱(あつつな)同/光範(みつのり)菅原/在茂(ありもち)等を中島の座
にすへられにけり式部太輔永/範(のり)朝臣文章博士/茂明(しけあき)朝
臣式部権ノ太輔/公賢(きんかた)をめして左伝礼記毛詩(さでんらいきもうし)を分(わけ)た
びて題をえらばざれけりみな紙切(かみぎれ)に書わけて頭ノ弁/朝隆(ともたか)
朝臣をめしてくじにとらせられけり礼以(れいい)行義(ぎやうぎ)といふ事
をとりけり家司(かし)盛業(もりなり)をもて試衆(ししゆ)にたまふ作り
出すに随てぞもてまいりける其後評定ありけり