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人々ゆるさざりければさらば和歌をまいらせをきて身
のいとまをば給はらんと申されければ各/承諾(わかれぢ)ありけり
則歌を書/封(ふう)じてをきて退出せられにけり披講(ひこう)
の時これをひらき見るに位署(いちよ)并題ばかりをかきて
奥(おく)書に於(おいて)_二和歌_一 ̄ニ ハ追而可_レ進と書たりけり人々/感歎(かんたん)し
てかつはやすからぬ由をもいひけり大かた名をえたる
人は中〳〵なる事はあしかりぬべければのがるゝ一の事
也秀歌にはをとりの返しせずといふも故実(こじつ)なるべし
白紙を置事は作法有事也/題位署(たいゐしよ)ばかりをかきて
諸人の歌をきて後これを置て逐電(ちくてん)して講席(こうせき)の
【柱】古今巻五 〇六