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翻刻
【柱】古今巻五 〇六
座にゐざるとかや 寛平法皇宮ノ滝(たき)御覧の時源ノ
昇(のぼる)朝臣/友于(ともゆき)朝臣白紙を置たりけり 堀河院御時
和歌御会に京極大殿御位署に散位従(さんいじゆ)一位藤原朝
臣《割書:某》とかゝせ給たりける希代(きたい)の位署(いちよ)なるかし人目を
おとろかしけり
【150】嘉保三年正月晦日殿上人/船岡(ふなをか)にて花を見ける
に斎院/選子(せんし)より柳(やなき)の枝を給はせけり人々これを
見けれはいとのもとにはとかゝれたりけり他人その
心をしらさりけるに雅通(まさみち)たま〳〵古歌の一句をさとり
て返事を奉りけるにこそ人々の色もなをりにけれ