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翻刻
九月に前ノ参儀より中納言になられにけり宇治大納
言/隆(たか)国前中納言より大納言になられける例(れい)とて
其後打つゞき昇進(せうしん)して太政大臣までのぼり給にき
是は世も今少あがり人も才能(さいのう)いみじかりける故なり
かやうのためしはまれ事なれはいまのうちあるたぐひ
学びがたし大かたは二条院/讃岐(さぬき)が歌を
うきも猶むかしのゆへとおもはすは
いかにこの世をうらみはてまし
とよめることはりにかなへるにや
【168】御堂ノ関白大井川にて遊覧し給ふ時詩歌の舟を
【柱】古今巻五 〇十九