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翻刻
【柱】古今巻五 〇十九
わかちて各(おの〳〵)堪能(たんのう)の人々をのせられけるに四条大
納言に仰られていはくいつれの舟に乗べきぞやと
大納言いはく和歌の舟にのるべしとてのられける
さてよめる
朝またき嵐の山のさむけれは
ちる紅葉葉をきぬ人そなき
後にいはれけるはいづれの舟に乗べきぞと仰られ
しぞ心おとりせられしが詩の舟に乗て是程の
詩を作たらましかば名をあげてましと後悔(こうくわい)せ
られけり此歌花山院拾遺集をえらばせ給ふとき