← 前のページ
ページ 310 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻五 〇三十一
しらゝといふものかたりにしらゝの姫公男の少将のむ
かへにこんと契りて遅(をそ)かりしをまつとてよめると有
は此こゝろなり
たのめつゝきかたき人をまつほとに
石にわか身そなりはてぬへき
【180】我国の松浦佐夜姫といふは大/伴(ともの)狭手麿(さてまろ)が女(むすめ)也
おとこみかとの御使に唐へわたるにすでに舟に乗て
行時其わかれをおしみてたかき山のみねにのほりて
はるかにはなれゆくを見るにかなしひにたへすして
頭巾(ひれ)をぬぎてまねく見るもの涙をなかしけりそれ