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翻刻
【柱】古今巻五 〇三十二
かたちをうつして見るにありしにもあらず成にける
かけをはぢて
朝香(あさか)山/影(かけ)さへ見ゆる山の井の
あさくは人をおもふものかは
と木に書付てみづからはかなくなりにけりと
やまと物かたりにしるせり
【182】小野小町かわかくて色を好し時もてなし有様
たぐひなかりけり壮衰(さうすい)記といふ物には三皇五帝の
妃にも漢王周公の妻もいまだ此おこりをなさす
とかきたりければ衣には錦繍(きんしう)のたぐひを重(かさ)ね