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翻刻
【柱】古今巻五 〇三十七
これ御覧候へといひたりければ閉(へい)【閇】口せられにけり公行
は公実の孫なり用意あるべきことにや
【190】花園(はなその)左大臣家に始て参りたりける侍の名(めい)薄(はく)【書陵部蔵本「簿」】のはし
かきに能(のふ)は歌よみと書たりけりおとゞ秋のはじめに
南殿に出てはたをりのなくを愛しておはしましける
に暮けれは下格子(したかうし)に人まいれと仰られけるに蔵人
五位たかひて人も候はぬと申て此侍参たるにたゝさ
らは汝おろせと仰られければ参たるに汝は歌読
なと有ければかしこまりて御格子(みかうし)おろしさして候に
此はたをりをばきくや一首つかうまつれと仰られけ