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翻刻
【柱】古今巻五 〇四十
ける時七首の歌をよみて廻向(ゑかう)せられける臨終(りんしう)正
念にて甚(ちん)【左ルビ「ハナハタ」。書陵部蔵本「其」】志(し)【左ルビ「コヽロサシ」】むなしからざりけりかの七首の内に
契あれはなにはの里にやとりきて
浪のいりひをおかみけるかな
【195】宗家大納言とて神楽(かくら)催馬楽(さいばら)うたひてやさしく
神さびたる人おはしき北方は後白河法皇の女房
右衛門佐と申ける宗経の中将を産(うみ)などして後かれ
〴〵になりてとをざかり給けるに
あふことのたへはいのちのたえなむと
思ひしかともあられける身を