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氏人共をむかへに遣(つか)はしたりけれは岸(きし)の上に忙然(ぼうぜん)として
ゐたりけるをすくうがごとくにしてまいりにけり其後ぞ
御戸(みと)はひらかれにける康(やす)季かく神慮(しんりよ)に叶(かな)ひけるゆへ
にやさしも有がたき大夫の尉(せう)に近康康綱康実康景(ちかやすやすつなやすざねやすかげ)
累代(るいたい)たえず成にけり此外/季範季頼季実季国康(すへのりすへよりすへさねすへくにやす)
重康廣(しげやすひろ)も此康季が子孫(しそん)にてみな此/職(しよく)をきはめ
たり他家(たけ)にはありがたき事也
保延(ほうあん)五年五月朔日/祈雨(きう)の奉幣(はうべい)有けり大宮(をほみや)の大夫
師頼卿奉行(もろよりきやうぶぎやう)せられけるに大内記(だいないき)儒弁さばかりありて
参らざりけれは宣命(せんみやう)をつくるべき人なかりければ上卿(しやうけい)
【柱】古今巻一 十五