← 前のページ
ページ 360 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻五 〇五十六
なけつかはしたりけれは義連(よしつら)判(はん)くはへて尼にたび
てげり年号月日にも及す右大将殿自筆の御書
下されば子細にやをよふもとのごとくかの尼領知し
けると也其後右大臣家の時件の尼が女(むすめ)この扇の下
文を捧て沙汰に出て侍りけるに年号月日なき由
奉行いひけれ共かの自筆そのかくれなきにより
て安堵(あんど)しにけり件ノ扇/桧骨(ひのほね)はかりはゑりて其外は
細骨(ほそほね)にてなん侍けるまさしくみたるとて人の
かたり侍しなり
【215】同大将もる山にて狩(かり)せられけるにいちこのさかり