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翻刻
【柱】古今巻五 〇五十七
【217】土御門院はしめて百首をよませはおはしまして
宮内卿/家隆(かりう)朝臣の本へみせにつかはされたりけるが
あまりに目出度不思儀に覚へければ御製(ぎよせい)のよしをば
いはでなにとなき人の詠のやうにもてなして定家
朝臣のもとへ点(てん)をこひにやりたりけれは合点(がつてん)して
褒美の詞なと書付侍とて懐旧(くわひきう)の御うたをみはへり
けるに
秋のいろをおくりむかへて雲の上に
なれにし月も物わすれする
此御歌にはしめて御製のよしをしりておどろき