← 前のページ
ページ 428 / 1317
次のページ →
翻刻
更に下問をはぢず貴賎(きせん)を論せず訪学(はうかく)しけり
天人楽をは八幡宮の橋ノ上(ほとり)にて大童子に習たる
とぞいひつたへたる頼能は博雅三位の墓(はか)を知て
とき〴〵三向して拝しけるまことによく数寄た
るゆえなり
【265】知足院殿何事にてかさしたる御のぞみふかゝりけ
る事侍けり御歎のあまり大権坊(たいごんばう)といふ効験(かうけん)の僧
の有けるに咜祇尼(だぎに)の法を行ぜられけり日限(にちけん)をさして
しるしある事なりけりせめての怨切(をんせつ)のあまりに件の
僧を召て仰合られけるに僧の申けるは此法いまだ
【柱】古今巻六 〇二十一