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舞せられけり【271】太神元政(おほかのもとまさ)多近方(おゝいちかかた)かもとへ早朝に
来れる事有けり近方いそぎ出合たりけり元政
八幡へまかる使にきと申べき事有て詣てたると
いひけれはしばらくとゞめてはい酌(しやく)なとすゝめける
に元政が云八幡へは罷侍らずけふは元賢に狛(こま)ふえ
ふかせんれうにまいれる也百千の秘事(ひじ)を教(をしへ)たりと
いふ共舞人の御心にかなはざらん笛吹何にても
あるまじ元政年たけて命けふあすともしらず
しかれば是をきかせ申さんと思てけふはぐして参
れり大事あり共たがはずして聞給へといひければ
【柱】古今巻六 〇三十