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翻刻
しみとしけり
【284】同六年十二月大宮大納言隆季卿殿上人の時左近
府の抜頭(はとう)の面形(をもてかた)を借請(かりうけ)ておかれたりけるに八日の
夜の夢にかちかふりしたるもの来りて彼面形はや
く府にかへすべし久敷わたくしにをく事なかれと
いふと見てさめにけりおどろきて其面形を見けれ
ば裏(うら)の銘(めい)に右相撲司延暦廿一年七月一日/造(つぐる)と書
たりおそれおのゝきてやがて府にかへされにけり
古今著聞集巻之六終
【縦長楕円印 朱】BnF/MSS
【柱】古今巻六 〇四十終