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翻刻
【柱】古今巻七 〇四
重物なりとてやがて宝蔵に収(おさめ)られけるとぞ
【290】大納言なる人の若公(わかきみ)を清水寺の法師に養(やしな)はせ
けり父もしらざりければ母のさたにてやしなはせ
けるに乳母(めのと)法師になして清水寺の寺僧になして
名をは大納言別当とぞいひけるこちなかりける
名のりかし件の僧以の外に能書をこのみて心
計はたしなみてわれはとぞ思たりける当寺の額
は侍従大納言/行成(こうせい)の書給へる也年ひさしく成て
文字みなきえて計見ゆるに此大納言大別当文
字のみな消うせぬとき我/修復(しゆふく)せんといへは古老