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きはめて不便なりぬべければかくのごとく心のゆくほど
うたるゝ也と申けれは世の人いみじき孝子なりと云て
世のおほへこれよりぞ出/来(き)にける
聖徳太子用明天皇の御/枝(つえ)の下にしたがはせ給ひ
けるを思ひ入たりけるにや孔子の弟子/曽参(そうしん)といひ
けるは父のいかりて打けるににけずしてうたれけるを
ば孔子聞給ひて若うちもころされなば父の悪名を
立ん事ゆゝしき不孝也といましめ給けるこれも
ことはり也親の気色によるべきにや凡父母に
つかうまつるべき道くはしく孝経に見へたり廿二章
【柱】古今巻八 〇八