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翻刻
【柱】古今巻八 〇二十一
聞えさせ給ひけれは是こそ示現(じげん)ならめとうれ
しく思召て還御(くはんきよ)ありけり本の通成中将の亭(てい)へは
入らせ給はで御/祖母(そぼ)承明門院の土御門の御所へ入せ
給て其年もくれにけり
同三年正月九日四條天皇十二歳禁中にして崩
御の事あるよしのゝしりけれは後堀川院の御方に
は御位につかせ給ふべき宮もおはしまさず定て佐渡(さどの)
院の宮達そ践祚(せんそ)あらんずらんとてきゝわきたる
事はなけれ共時の卿相雲客(けいしやううんかく)四辻の修明門院へ
参へしといへとも天照太神の御はからひにや侍けん