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翻刻
たりける者なれどもその体かはらでつゝきながら
にありける
【331】第八十七代の皇帝(みかと)後嵯峨天皇と申は土御門
天皇の第三の皇子也父の御(み)門寛喜三年遠所
にて崩御(ほうぎよ)の事有し後は御めのと大納言/通方(みちかた)
卿のもとにかすかなる御住居にてわたらせ給へば
御位の事覚しめしもよらず大納言さへ身まかり
にければ仁治二年の冬の比八幡へ参らせ給て御出家
の御いとま申せ給ひけるに暁(あかつき)御宝殿の内に徳(とくは)是
北辰(ほくしん)椿葉(ちんようの)影(かけ)再(ふたゝひ)改(あらたむ)と鈴(すゞ)のこゑのやうにてまさしく
【柱】古今巻八 〇二十一