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いよ〳〵信仰(しんかう)の心もふかゝりけんさて次第に成あがりて
二/位宰相(ゐのさいしやう)までのぼり侍り是しかしながら大明神の
利生(りせう)也。仁安(にんあん)三年四月廿一日吉田/祭(まつり)にて侍りけるに
伊与守信隆(いよのかみのふたか)朝臣氏人ながら神事もせで仁王/講(こう)を
おこなひけるに御(み)あかしの火/障子(しやうじ)にもえ付てその夜(よ)
やけにけり大炊御(おほいのみ)門/室(むろ)町なりそのとなりは民部卿光(みんぶきやうみつ)
忠卿(たゞきやう)の家(いへ)也神事にて侍りければ火うつらざりけり
おそるべき事にや
古今著聞集巻之一終
【柱】古今巻一 〇二十七