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翻刻
【柱】古今巻九 〇九
なかりけり
【340】九郎/判官(はんくわん)義経(よしつね)右大将の勘気(かんき)の間都をおちて西国
のかたへ行ける時わたなべの緩/源(けん)次(じ)馬/允(のぜう)番(つがふが)もとに
よりて事の由をいひければいたう哀みて道おくり
けり後に其事聞へて番(つがふ)関(くわん)東へめされて梶原(かぢはら)に
あづけられにけり十二年迄おかれたりけるに番毎日に
本(もと)鳥をとりて今日やきられんずらんとぞまちける
去程に右大将/高麗(かうらい)国を責し時の追(つい)付使にあま
野の式部太夫遠景むかひけり大将/家(け)のきり物に
て次官(じくわん)藤(とう)内といはれし藤内は是也西国九国を