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知行の間そのいきほひいかめし高麗国(かうらいこく)打しなへて
上/洛(らく)の時わたなべにて番が妹(いもと)にとつぎにけり相ぐして
関(くわん)東に下向しければ番が親類郎/等(とう)共悦をなして
さりとも今は馬殿の召籠はゆるされ給なんと悦あへ
りけり遠景(とをかけ)も宿縁あさからず此上はかの御気色
にをきてはいかにも申ゆるすべし御承引なくは遠景
申預かるべしといひければ弥々悦事/限(かぎり)なし扨関東に
下り着(つき)ていつしか使を番が本へつかはしていひけるは
思ひかけずかく侍ゆかりに成参らせて候今にをきては
ひとへに親とも頼奉るべし内外に付て疎略を存
【柱】古今巻九 〇十