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翻刻
【柱】古今巻九 〇十三
けり又/蹴鞠(しふきく)も有けり夕に及て膳(せん)をすゝめられける
あひだ簾中(れんちう)より管絃(くはんげん)の御/調度(てうど)を出されたりけれ
ば則/糸(いと)竹/雑芸(ざつげい)の興も有けり又和歌も有ける
とかやむかしはかく期(ご)せざる事もやさしく面白事/常(つね)
のことなりけりいみじかりける世也
【346】寛治八年八月三日/滝(たき)口大/極殿(こくでん)にて賭弓(のりゆみの)事有けり
前の方は退紅(たいこう)の狩衣(かりぎぬ)をぞきたりけるうしろは心に
まかせたりけり故(ふるき)人等も催(もよほ)し有ければ公清(きんきよ)卿等/衣(い)
冠(くはん)にて参たりけり七/双(そう)はてゝ虎皮(とらのかは)をかけ物にて
一度射させられたりけるにあたらざりけり本意