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翻刻
【柱】古今巻九 〇十四
き物を従者一人うしなひてんずる事は損なれども意趣
なればと思ひてよく引てはなちたりければ左の脇
のしも五寸計のきてはづれにければ季武まけて
約束のまゝにやう〳〵の物共とらすいふにしたがひて取つ
其後今一度射給べしといふやすからぬまゝに又あらかふ
季武初めこそふしきにてはずしたれ此度はさりともと
思ひてしばし引たもちて真(まん)中にあてゝはなちけるに
右の脇(わき)下を又五寸計のきてはづれぬ其時此おとこ
さればこそ申候へえ射給ふまじきとは手きゝにては
おはすれ共心ばせのおくれたる人の身ふときといふ共