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定めて一尺には過ぬ也それをま中をさしてい給へりつる
をときゝてそとそはへおとるに五寸はのく也しかればかく
侍る也かやうの物をば其用意をしてこそ射給はめと
いひければ季武理にをれていふ事なかりけり
【348】一院/鳥羽(とはの)院にわたらせおはしましける比みさご日ごとに
出きて池(いけ)の魚(うを)を取けりある日是を射(い)させんと思召
て武者所にたれか候と御尋有けるに折ふしむつるが
候けり召(めし)に随(したが)ひて参たりけるに此池にみさごの付
ておほくの魚を取射とゞむべし但射ころさん事は
無慙(むさん)也鳥もころさず魚をもころさじと思召也
【柱】古今巻九 〇十五