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さやうにてこそ候はめとてやみにけりかやうに名を
得たる上手のふるまひ目をおどろく事なりとな
ん【352】左衛門ノ尉/平助綱(たいらのすけつな)はつや〳〵弓引はたらかす事
叶(かな)はざりけるもの也けり家の棟(むね)にとうの飛(とび)きて
ゐたりけるを是はいむなる物をと思て立出てみる
ほどに下人左右なく弓矢をとりてあたへたりけれ
ばなをざりにとりていたりける程にあやまたず射
おとしてげり上手すら猶大事なりさしもの弓
ひかずの射あてたる事身の冥加(めうが)のいたりされ
ばつゞかなかりけりとなんいへり
【縦長楕円印 朱】BnF/MSS
【柱】古今巻九 〇十八