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翻刻
【柱】古今巻九 〇十七
もちゐるならひなれば三のかずを矢一すぢにて
持(ぢ)になりにけりとなん
【351】或所に的(まと)弓射けるに晩(くれ)に及ければ明日(あす)や勝負(かちまけ)
すべきなど人々いひける所源三左衛門尉/翔(かける)来り
けり此さたを聞ていひけるは翔(かける)はいづかたのかたう人(ど)も
すまじ矢を一手給へかしその的串(まとくし)のまへうしろを射
んあたりたらんかたを勝(かち)にし給へといへば人々も興(けう)
に入て則矢をとらせたりければついたちてはや【甲矢】を
射るにまへの串にあたりぬ方(かた)の人のゝしりあへり
けるにをとや【乙矢】にて又うしろの串(くし)をいてけり此うへは