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翻刻
中門にむけてぞ■(はせ)【馬+疋。書陵部本「馳」】ける主上太/皷(こ)をうたせ給ひける
たはふれごとなれともめづらしかりける事也
【356】いづれの摂禄(せつろく)の御時にか東三条にて雲分(くもわけ)といふ
あがり馬をのられけるに中門の廊(らう)の中に爪(つめ)がたを
付て車寄(くるまよせ)の戸のそとへとび出たりけり其足の跡の
こひなうしなひそと仰られてちかく迄侍けるとかや
【357】天治元年十一月廿一日鳥羽院寛治の例(れい)をたづね
て高野(かうや)に御幸有けり道の程おぼつかなく思召
て白河院よりひまなく御使有けり廿七日にぞ
中院につかせおはしましける廿八日に奥(おくの)院に
【上欄書入れ】3
【柱】古今巻十 〇二