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翻刻
【柱】古今巻十 〇十一
つ高遠落さまに国文が馬のみづゝきを取てひざま
つき立けるを国文取もあへずをのが馬の手綱(たつな)おもがい
をおしはづして平頭(ひらくび)をうちてけり高遠/轡(くつは)を持なが
ら尻居(しりゐ)にまろびぬ国文が馬轡もなくて走(はしり)けるを
中ノ判官(はんくはん)親清(ちかきよ)馬場末を守護(しゆこ)して候けるが其郎等たか
まとの九郎国文が馬のくびにいだき付て桟敷(さんしき)にをしあ
てゝどゞめてけり高遠むなしき轡(くつは)を持て馬場末
に有けるを国文下人を召て其轡よも御用候はじ
申給らんと江の兵衛殿に申せといひたりけれは国文
が郎等すゝみ寄て其由をいひけば高遠すはとて