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翻刻
【柱】古今巻十 〇二十五
とする気色にてすちなけに見へければいまはさばかり
にて候へと伊遠申ければはなちてげり弘光かやうの手合
はさのみこそ侍れ勝負これによるべきにあらずひと
さし仕べしといひてかくれのはしりよりてふたつの
袖を引ちがへはかまのくゝりたかくかゝみあげて【書陵部本「からみあげて」】庭へ
あゆみ出て是へおり候へ〳〵と申伊成はめかけながら
かしこまりゐたりけるを父伊遠いかにか程に申うへは
はやくまかりおりて一さし仕へしと申に伊成もかく
れのかたにてこしかゞみて【書陵部本「からみて」】庭にをりて立むかひに
けり形体抜群(げうたいはつくん)勇力軼人(ゆうりきてつじん)鬼王(きわう)のかたちをあらはし