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翻刻
【柱】古今巻十一 〇三
興有事也此障子の絵本共/鴨居殿(かもいとの)の御/倉(くら)にぞ侍
なる建長造内裏のとき絵所の預前の加賀守有/房(ふさ)
絵本をもたざりければ取出してかゝせられけりむかし
彼馬形の障子を金岡か書たりける夜〳〵はなれて
萩(はぎ)の戸の萩をくひければ勅定有て其馬をつなきたる
ていを書なされたりける時はなれず成にけりと申
伝へ侍るは誠なりける事にや
【385】仁和寺/御室(をむろ)といふは寛平法皇の御在所なり其御
所に金岡筆をふるひて絵かける中にことにすぐれ
たる馬形なん侍成その馬夜〳〵はなれて近辺(きんへん)の田