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翻刻
かた清涼殿の唐絵(からゑ)にもみな書ならはせる事共
侍り渡殿(わたとの)にはね馬よせ馬の障子を立て又同じ
渡殿の北/辺(ほとりの)朝(あさ)がれゐの前に馬形の障子侍り陣(ちんの)
座の上に季将軍(りしやうぐん)が虎(とら)を射(ゐ)たる障子をよせかけ校(けう)
書殿(しよでん)には養由基(ようゆうき)が猿(さる)を射たる障子を寄立たり
これみないづれの御時よりといふ事をしらず由緒(ゆいしよ)
かた〴〵おぼつかなし閑院に大内をうつされて後よせ
馬の障子并に季将軍(りしやうぐん)養由(ようゆう)が障子など沙汰な
かりけるを四条の院御時/西園寺(さいをんし)相国(しやうこく)禅門(ぜんもん)修理せ
られける時頭中将/資季(すけとし)朝臣申/起(をこし)て立られたりいと
【上欄書入れ】3
【柱】古今巻十一 〇三