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翻刻
【柱】古今巻十一 〇十
あがるを大童子法師ばらはしりより取とゞめんとした
るをさま〳〵におもしろう筆をふるひてかゝれける
を誰かしたりけん其絵を院御覧じて御入興(ごじゆけう)あり
けり其心を僧正に御たづね有ければあまりに供米(くまい)
不法に候て実の物は入候はで糟糠(ぬか)のみ入て軽(かろ)く
候故に辻風に吹上られ候をさりとてはとて小法師ばら
が取とゞめんとし候がおかしう候を書て候と申されけれ
ば比興(ひけう)の事也とてそれより供米の沙汰きひしく
成て不法の事なかりけり【396】同僧正の許(もと)に絵かく
侍法師有けりあまりに好(よく)ならひければ後さまには