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翻刻
なり後高倉院御時/孝道(たかみち)朝臣勅定によりて比巴(びは)を
造進(ざうしん)しける時仰に比巴には作者の名を付べし
とて孝道(たかみち)をうつされたる也/龍(りやう)にのりたる総角(あげまき)の
童子にて侍なり良道(よしみち)が名も作者の名を付られ
たるとかや又ぬしの名なり共いふいづれか実説(しつせつ)に
侍らん尋ぬへし
【395】鳥羽僧正は近き世にはならびなき絵書也法勝寺
金堂(こんどう)の扉(とびら)の絵書たる人也いつ程の事にか供米(くまい)の
不法(ふほう)の事有ける時絵にかゝれける辻風の吹たるに
米の俵(たわら)をおほく吹上たるが塵灰(ちりはい)のごとくに空に
【上欄書入れ】11
【柱】古今巻十一 〇十