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翻刻
【柱】古今巻十二 〇四
とこたへて此銭わつかに五百なればあまたたびに
出さんも見苦たゞ一度にをし出して打とられなば
さてこそあらめと思てよき程つゞきてまはる所に
をし出してかきたりければはやくかきおほせて一貫
に成ぬ我はいまだ一度もしり候はねばとうをば人に
ゆづり申候はんとてまはらん所をかきおとさんと思て
又よき程に一貫をおし出してかくに又かきおほせて
二貫に成ぬ其時思ふやう五百をばとりはなちて本
をうしなはで妻に返しとらせんと思ひてふところに
おさめてげり今一貫五百をとてこれは思ひの外の