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て候有けるを法印まねきければ何しにめされ候
ぞといひながら四五人つれて来れりけり法印しばし
物申候はんとて十二/因縁(いんえん)のこゝろを目出たく説(とき)きかせ
て教化(けうけ)せられたりけるに山だち共忽に悪心をあら
ためて帰伏(きぶく)せるけしきに成てうばひ取所の物共
こと〴〵く返しあたへてげりさて法性寺迄/守護(しゆご)し
て送(をく)りたりけり法印不思儀に思ひてこと故なく坊
に帰りぬ次の日小/童(わらは)一人小袋に物を入て持来て
案内する何者ぞととはすれば昨日なら坂にて見(げん)
参(ざん)に入て候し者のもとよりといひければ山だち
【上欄書入れ】16
【柱】古今巻十二 〇十三