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翻刻
【柱】古今巻十二 〇十三
よと心得ておぼつかなさにいそぎ袋をひらきて見
ればもとゞりを三/切(きり)て入たりけり消息(せうそく)有けりあ
けてみれば昨日の御/教化(けうけ)を承て忽(たちまち)に発心(ほつしん)のもの
三人かれがもとゞりに候と書たりけりあはれにふしぎ成
事也今此けうけによりて悪心をあらためけん事
有/難(かたき)事也/澄憲(てうげん)が高名(かうみやう)不思儀此事に侍り
【432】いづれの比の事にか西の京成者夜ふかく朱雀門(しゆしやくもん)の
前を過けるに門のうへに火をともして侍りけり此門
にはむかし鬼(をに)すみけると聞に今もすみ侍るにや
とおそろしさ限なくて過ぬ其後又ある夜とをるに