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翻刻
れにけり水無瀬殿(みなせとの)へ参たりけるにめしすえて
いかに汝程のやつがこれほとやすくは搦(からめ)られたるぞと
御たつね有けれは八郎申けるは年来からめ手向ひ候
事其数をしらす候山にこもり水に入てすへて人
をちかづけす候此度も西面の人々向ひて候つる程は
物の数共覚へず候つるが御幸ならせおはしまし候て御みづ
から御をきての候つる事忝も可申上には候はね共/船(ふね)のかい
ははしたなく重(おも)き(き)物にて候を扇等(おふきなと)をもたせ候/様(やう)に御
片手(かたて)にとらせおはしましてやす〳〵ととかく御をきて候
つるを少みまいらせ候つるより運(うん)つきはて候て力よは〳〵と
【上欄書入れ】23
【柱】古今巻十二 〇十九