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せく水もかへらぬ浪のはなのかけ
うきをかたみの春そかなしき
【467】承久の乱によりて中御門中納言宗行卿関東へ
よびくだされけるに菊河といふ所にてうしなはる
べた【「た」は書陵部本「き」】よしきゝて遊女(たはれめ)の家の柱(はしら)に書付給ける
昔(ムカシ)南陽縣(ナンヤウケンノ)菊水(キクスイ)汲(クンテ)_二 下流(カリウヲ)_一延(ノブ)_レ齢(ヨハヒヲ)
今(イマ)東海道(トウカイドウノ)菊川(キクカハ)於(ヲイテ)_二西岸(セイカンニ)_一而失(ウシナフ)_レ命(イノチヲ)
けふすくる身をうきしまか原にきて
つゐのいのちをまたさためつる
さしもの事に取あへず案じつらねられけるあはれ
【上欄書入れ】15
【柱】古今巻十三 〇十三