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翻刻
【柱】古今巻十五 〇七
ます物かなと右府入道思給ひてかへり給ければ大将
右(みきり)にをり立てふかく礼答ありて公保(きんやす)大納言中将
にておはしましける門のもと迄/送(をく)り申されけり六十
二にぞ成給ひける此左府入道は花薗(はなその)の左大臣の御
ゆづりにて右府入道をこへて大将に成給ひたりしに
其うらみをもわすれてかやうにとぶらひ申されける
あはれに有がたき事也
【489】仁平三年の比より孝博(けうでん)入道重病を受(うけ)たりけるに
次の年の二月十一日に妙音院入道殿/宰相(さいしやう)中将にておは
しましけるがとふらひの為に彼家にわたらせ給ひ