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はかまをそ着給たりけり蔵人五位一人僧一人御車
のしりへにうちたりけり扨右府入道のとぶらひにおはし
たりけるに御子の大炊御門(おほいのみかと)右府の大将にておはし
ましけるにて中ノ院右府入道殿に申給ひけるは見参し
奉るべけれ共左右の大将にてひとしく相ならび奉り
たりしに我身は病にしづみてのち出家しては侍れ共
けふあすともしらず侍りそれよりはおぼしめすさまに
出家とげ給てかくつよくおはしますに狼藉(らうせき)にて
見へ奉らん事猶ほひなかるへければ万が一此度命
いきて侍らばそれへ参べしと申されければ猶執おはし
【上欄書入れ】8
【柱】古今巻十五 〇七