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翻刻
【柱】古今巻二 〇十四
但あやしむ所は雷(らい)天に冲(うごく)ことを神のの給はくわれもとの
あくしんによりて苦(く)をうく汝わがかたちを見るべしとて
則げんじ給けり貞崇(ていすう)見奉るに上(かみ)の体雷公(ていはらいこう)の図(づ)に似(に)
たりこしより下(しも)は火もゆるがごとし六月に又内裏へ参らん
と思ふなりとのたまひて則見へ給はず
浄蔵(しやうぞう)法師はやんごとなき行者也かづらき山におこなひ
ける頃金/剛山(ごうせん)の谷(たに)に大なる死人のかばねありけり
かしら手足つゞきてふしたり苺(こけ)【莓】あおくおいて石を枕(まくら)
にせり手に独鈷(とつこ)をにぎりたりこんじきさびずして
きらめきたり浄蔵大にあやしみて其谷にとゞまりて