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侍ける間は護法香の火をおきけり又度々/孔雀経(くしやくきやう)の
法に霊験(れいけん)をほどこせり就(なかん)_レ 中(づく)習星(しゆうせう)成怪(でうけ)行功其光(けうくごくわう)の
由あまねく人口(じんこう)にあり
承平(しやうへい)元年の夏の比/貞崇(ていすう)法師東寺の坊にて経を読(よみ)
けるに大なる亀【龜】いで来りて見へけり非常(ひしやう)の物と思ひ
て見ずこゝろをもつはらにして経をよみけるにしばし有て
雷電(らいでん)してこの亀(かめ)天に入けりつぎの日/火雷(くわらい)天神かたち
をけんじ給ひて貞崇(ていすう)にのたまひけるはわれきのふ物語
せんと思ひしに我を見ざりしほいをそむけり貞崇/答(こた)へ
申て云きのふたゞ大なる亀を見る崇神(すうじん)とは知(しり)奉ず
【柱】古今巻二 〇十四