← 前のページ
ページ 940 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十五 〇二十一
と紀伊国との境(さかい)に住たりけるがけふ始て都をば
見たりける者也さて狼籠(らうろう)【書陵部本「狼藉」】をも引出したりけるにこそ
おとゞは内覧の後はじめて供奉し給ひけりつきの馬
一疋太刀一/腰(こし)公春をめしてたびてげり有治をば宮の
さふらひをのぞかれて弓場(ゆば)にくだされけり
【504】静賢(せうけん)法印のもとに馬允(むまのぜう)なにがしとかやゆゝ敷力つ
よくけなげ有男有けり或時こともあらぬ小冠(せうくわん)と双六
をうちける程に口/論(ろん)をしあがりて此小冠を引寄
てへその下をつきてげり柄口(つかくち)迄つきたりければいき
ことすへくもなかりけるに小冠者少もおどろきたる