← 前のページ
ページ 946 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十五 〇二十三
座上せめたる義村が猶上に居てげり義村しかる
べくも思はでいきどをりたる気色にて下総(しもおさ)いぬは
ふしどをしらぬぞよと云たりけるに胤綱(たねつな)すこしも
気色かはらで取あへず三浦犬は友をくらふ也と云たり
けり輪田(わだ)左衛門が合戦(かつせん)の時の事を思ひていへるなり
ゆゝ敷とりあへずはいへりけり
【506】天福元年/祇園(きをん)【薗】十列(しうれつ)に院の左将曹(さしやうさう)秦久治(はだのひさはる)母の服(ぶく)
にて出/仕(し)せざりけるが忍びて車に乗て路しをうかゞ
ひ見けるに大殿の雑色長(さうしきちやう)府生(ふせう)秦兼友(はだのかねとも)おなじく
車にのりて見ける程にはからざるに久清にさん〳〵
【縦長楕円印 朱】BnF/MSS