← 前のページ
ページ 958 / 1317
次のページ →
翻刻
いふ夫を逃てくだるぞと心へてぜひなくしかりて
やがて件の夫をからめたりける夫の不/祥(しやう)こそお
かしく候つれ
【513】法性寺殿てんわうしへ参らせ給ひけるに武正御供し
たりけるが山/崎(ざき)にて馬より落にけり其後又山崎
を過させ給とて先日の落馬の事を覚し出て爰
が武正が所など仰られければ武正さん候と申て
それよりやかて領知(りやうち)してげり殿下の武正が所なと
仰られんうへはなんの子細有まじとぞいひける本主
力及ばず不祥きはまりなし其所今に武正が子孫
【上欄書入れ】4
【柱】古今巻十六 〇三