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これなに人のかばねといふことをしらんと本尊にきせい
しけるに第五日の夜夢に人告ていはく是はなんぢが
むかしの骨(こつ)なりすみやかにかぢしてかの独鈷(とつこ)を得べき
なりといふさめてかばねにむかつて声(こゑ)をあげてかぢす
るにかばねはたらきうごきておきあがりてたなごゝろを
ひらきて独鈷(とくこ)を浄蔵(じやうそう)にあたへてげり其後たきゞを
つみてはふりてうへに石のそとばを立たりけりくだんの
そとば今にかの谷(たに)に有となん爰に浄蔵は多/生(しやう)の
行人なりといふ事をしりぬ又ひえい山/横川(よかは)に三年こ
もりて六道衆生のために毎日法花経六部をよみ
【柱】古今巻二 〇十五