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翻刻
【柱】古今巻二 〇十五
三時の行徳を修し六千べんの礼拝をいたして廻向(ゑかう)し
けり其時/護法(ごほう)かたちをあはして花をとり水をくみ
て給仕(きうじ)しけり同/住山(ぢうさん)の比の事にや七月十五日/安居(あんご)の
夜(よ)験(げん)くらべをおこなひけるに朗善(らうぜん)和尚の弟子に修入(しゆにう)
といふやんごとなき人を験者(げんざ)につがひにけり其比は石
に護(ご)法をばつけけり第六のつがひにて先浄蔵出て
ゐる次修入(つきにしゆにう)出てゐる浄蔵がいはく生年七歳より父母
のふところを出て山林を家として雲きりをしき物と
す日々に身をくだき夜〳〵に心をいやすねん比に肝(かん)たん
をくたひて全く身命をおしまずこれあへて名利(めうり)のため