翻刻
【右丁】
瓜蒂(くわてい) ねつみまくわ うりのへた ねつみうり《割書:越|前》
つるうり《割書:越前地蔵|堂方言》 みのうり《割書:加|州》
甜瓜(てんくわ)の一種越前方言ねつみうりの蔕を採(と)り用ゆへし田村氏云 瓜蔕(くわてい)は越
前足羽郡福井の産を好(よし)とす其瓜緑色にして黒(くろ)みあり形くひれて生
す瓜の味ひ甚 甜(あま)く蔕(へた)の味ひ甚た苦(にか)し吐薬(とやく)となすへしと云て蘇頌(そせう)
宗奭等(そうせきとう)一概(いちがい)に甜瓜蔕(てんくわてい)を用ゆと云によりて蘭山も甜瓜(てんくわ)の未(み)
熟(しゆく)の蔕(へた)は味ひ苦(にか)きゆへ採て薬用になすへしといへとも瓜蔕(くわてい)の説に
香甜瓜(かうてんくわ)又 菜(さい)となすへき蔕(てい)は用ゆへからすとあれはねつみうりの
蔕(へた)を用ゆるを勝(まさ)れりとなす