翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻43-45 - 翻刻

本草図譜. 巻43-45 - ページ 29

ページ: 29

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【右丁】  ごもんまめは舶来(わたり)の種(たね)生(せう)して今(いま)世(よ)に多(おほ)し四月豆を植(うへ)て生し七八月 莢(さや)を結(むす)ふ形(かたち)  菜豆(さいつ)《割書:いん|けん》に似(に)て稍(やゝ)大(おほい)に熟(しゆく)すれは豆(まめ)紫色 羅紋(らもん)あり煮(に)て食(しよく)すへし味(あしは)ひ良(よ)し此豆(このまめ)を  三箇(みつ)集(あつむ)れは細辛《割書:かも|あふひ》の葉(は)を三枚(さんまい)寄(よせ)たるか如(こと)く其形(そのかたち)葵(あふひ)の御紋(こもん)に似(に)たるゆへ御【ルビ「こ」脱ヵ】  紋豆(もんまめ)と云文政年中尾州より初て東都(とうと)へ来(きた)り植(う)ゆ因(よつ)て先輩(せんはい)の考(かんかへ)なし常正  按(あん)するに江陰県志(こういんけんし)にいふ紫羅豆(しらとう)五月 種(うへ)九月 熟(しゆくす)色(いろ)紫(むらさき)粒(つふ)大(おほいにして)《振り仮名:有_二青|せいこくの》  《振り仮名:黒花紋_一|くはもんあり》といふもの是(これ)なり 藊豆(へんつ) 一名 白蛾眉豆(はくかひつ)《割書:本草|原始》  薬用(やくやう)にする白扁豆(はくへんつ)は官園(くわんゑん)に漢種(かんしゆ)のものあり四月 実(み)を下(くた)して生(せう)す  葉(は)一茎(いつけん[いヵ])三葉 大豆(たいつ)の葉(は)に似(に)て闊(ひろ)く大(おほい)に又いんけんさゝけの葉に似(に)たり蔓(つる)  に逆毛(さかけ)ありこれに触(ふる)れは人(ひと)の膚(はたへ)を破(やふ)る蔓(つる)甚(はなはた)長(なか)く木(き)の上(うへ)に纏(まと)ふ夏(な)  月(つ)葉の間(あいた)に五七寸の穂(ほ)を生(せう)し直立(ちよくりつ)し花 多(おほ)く攢簇(さんそく)し形 葛花(くつのはな)  に似て白色後 莢(さや)を結(むす)ふ小刀(こかたな)の如(こと)し鵲豆(しやくつ)《割書:ふし|まめ》に似(に)て扁(ひらた)く硬(かた)し  食用(しよくやう)に不可(ふか)なり中の豆(まめ)は一の眉(まゆ)ありて又 鵲豆(しやくつ)に似て形(かたち)円(まる)く  硬(かた)し薬用(やくやう)に上品なりこの物 時珍(しちん)の説(せつ)に一種 莢(さや)硬(かたくして)《振り仮名:不_レ堪_レ食|くろふにたへす》唯(たゝ)  豆子(つし)粗(ほゝ)円而(まるくして)色(いろ)白者(しろきもの)《振り仮名:可_レ入_レ薬|くすりにいるへし》と云これなり 【左丁 文字無】